2024年7月13日、トランプ前大統領がペンシルベニア州で行っていた演説中に複数の発砲音が鳴り響きました。
トランプ氏を守ったSPの中には女性の姿も。トランプ氏の広報担当者によると、トランプ氏は無事であり、現地の医療施設で検査を受けていると説明しています。発砲音は演説開始から約6分後、トランプ氏が不法移民の増加について言及している最中に発生しました。
現場での対応
発砲音が聞こえた直後、トランプ氏は護衛に抱えられながら迅速に車に乗り込み、現場から避難しました。トランプ氏は支持者に向けて手を挙げる姿を見せましたが、その顔には血のようなものが確認されました。広報担当者は、「トランプ氏は元気であり、地元の医療施設で検査を受けている」と述べ、法執行機関の迅速な対応に感謝の意を示しました。
犯行の結果と反応
米メディアの報道によると、聴衆の中から少なくとも一人が亡くなり、犯人とみられる人物も死亡しています。要人警護を担当する「シークレットサービス」は事件後、トランプ氏の安全を確認し、詳細については明かしていません。
バイデン大統領はトランプ氏に関する事件の報告を受けており、ペンシルベニア州のシャピロ知事はX（旧ツイッター）で州警察が現場で対応していることを説明しました。
政治的な反響
米下院民主党トップのジェフリーズ院内総務はXに、「米国は民主主義国家であり、いかなる政治的暴力も決して許されるものではない」と投稿しました。共和党のジョンソン下院議長も「平和的な選挙集会におけるこの恐ろしい政治的暴力行為は、この国にはふさわしくない。全会一致で断固として非難されるべきだ」と述べています。
歴史的背景
米国では政治家を標的としたテロや暗殺が繰り返されてきました。1963年にはケネディ大統領がテキサス州ダラスで狙撃され死亡し、1968年にはロバート・ケネディ上院議員も大統領予備選の遊説中に銃撃されました。1981年にはレーガン大統領がワシントン市内で暗殺未遂事件に遭い、胸部に銃弾を受けましたが一命を取り留めました。
まとめ
今回の発砲事件は、米国の政治的暴力の歴史に新たな一ページを加えるものとなりました。トランプ氏が無事であったことは幸いですが、再び政治家への暴力行為が発生したことは、米国の民主主義にとって重大な問題です。今後も警戒が必要であり、政治的な暴力行為を防ぐための取り組みが求められます。
